ミドルカットの登山靴おすすめ10選!メリットやデメリットは?

ミドルカットの登山靴は、足入れの良さや重量、砂利や砂からの足の保護、堅牢さなどのバランスを取った登山靴です。

それゆえ、登山初心者から、縦走やアルパインクライミングを好む上級者まで幅広く愛用されています。

一方、ミドルカットの登山靴は多数のメーカーが取り扱うため、モデルが多く自分に合う物を見つけるのが困難です。

今回はそんなミドルカットの登山靴について、特徴を交えておすすめモデルを10個紹介します。

ミドルカットの登山靴を使うメリット

ミドルカットの登山靴を使う最も大きなメリットは、バランスが良い事です。

登山靴のタイプは大きく分けて、ローカット、ミドルカット、ハイカットの三種類があります。

ローカットは軽さや履き心地を重視しており、スピードハイク、アプローチシューズ、トレランシューズとして使用されます。

一方、ハイカットは保温性や堅牢さ、足首の保護性に優れており、厳冬期の登山や高所登山が主な使用用途です。

ミドルカットの登山靴はローカットの軽量さ、履き心地の良さと、ハイカットの堅牢さや足首の保護性の良い面を兼ね備えています。

山道を歩きなれていない初心者におすすめのタイプです。

ミドルカットの登山靴を使うデメリット

ハイキングや夏季の縦走から、トレランや雪山登山にステップアップする場合、スペック不足になりやすい点です。

例えば、トレイルランなどでは軽くて履き心地の良いローカットの靴が好まれます。

ミドルカットの登山靴では、足首の可動域に制限が掛かる点、足回りが重たくなる点がデメリットとなります。

一方、厳冬期用の登山靴は、保温性能やアイゼンが装着可能なソールが硬い靴として、ハイカットが一般的です。

夏季専用や3シーズンのミドルカットの登山靴を厳冬期に流用すると、凍傷や滑落の危険があります。

ミドルカットの登山靴は、ステップアップする際に流用出来ないため、目的に合う登山靴が別途必要となります。

ミドルカットの登山靴の選び方

自分の足型に合うか

登山中の足のトラブルは、最悪の場合、行動不能につながる重大な問題となります。

特に、靴擦れや爪割れは靴に由来する場合が多いので、自分の足に合った靴を選ぶ事で、これらの問題を回避出来ます。

購入したい靴が足に合う事を確認するには、履いて確かめるのが最も効果的です。

レンタルや店舗で試し履きし、自分の足に合うかどうかを、購入前にチェックして下さい。

シャンクの硬さ

登山靴を選ぶ重要な項目の一つが、シャンク(ソール)の硬さです。

靴底とインソールの間には、シャンクと呼ばれるソールの硬さを決める板材が挿入されています。

シャンクの硬さは、靴全体の曲がりやすさを決める指標です。

シャンクの硬い靴は縦走やアルパインクライミングなど、柔らかい靴はデイハイクやライトトレッキングに向いています。

自分の目的に合ったシャンクの硬さの靴を選んでください。

防水透湿性

登山中は不意の降雨や登山道のぬかるみで、足元が濡れることが有ります。

足の地肌の濡れは、体温低下や靴擦れの原因となるため、避けることが重要です。

これらを避けるため、登山靴にどんな防水透湿性素材が使用されているかをチェックして下さい。

ライニングにGORE-TEXなどの素材が使用されていると、足の蒸れを靴から排出しながら、外からの足濡れを防げます。

メンズモデルかウィメンズモデルか

登山靴の一部のモデルには、ウィメンズモデルと、メンズ、ユニセックスモデルが有ります。

ウィメンズモデルは女性向けに設計されており、選択可能なサイズが男性向けより小さく設定されています。

また、カラーリングも女性のウェアに合う色合いが設定されているのが特徴です。

足の小さめの女性や、ウェアコーディネートを気にする女性は、ウィメンズモデルも検討してみて下さい。

対応シーズン

ミドルカットの登山靴の対応シーズンは、無雪期と3シーズンの2つのモデルがあります。

3シーズン対応モデルはソール(シャンク)が硬く、アイゼンを取り付け可能なモデルです。

また、踵にセミワンタッチアイゼンを取り付けるためのコバが付いているモデルもあります。

購入前に、対応シーズンもチェックしてみて下さい。

重量

登山靴の重さも靴を選ぶ際の重要なポイントの一つです。

登山では1日当たり数万歩程度の歩数を歩きます。

片足重量100gの違いでも、数万歩単位で足を上げ下ろすため、体力の消耗に差が出てきます。

一方、軽すぎる登山靴は、ソールが軟らかすぎたり、耐久性が低い場合が有るため注意が必要です。

いくつか残った候補の中から、重さで選ぶのも良いでしょう。

メーカー

ミドルカットの登山靴を取り扱うメーカーとして、SCARPAやLA SPORTIVA、ZAMBERLANなどが挙げられます。

海外の登山靴メーカーが多いですが、CARAVANやMontbellなどの国内メーカーも存在しています。

メーカーによって足型や機能に特徴が有るので、自分の足や用途に合うメーカーを選んでください。

価格帯

ミドルカットの登山靴は2~6万円程度で、機能性、メーカー、デザインによって価格が変わります。

メーカーの中でも、モデルによってコスパに優れる物から機能性に優れるものまでラインナップされています。

自分の目的に合わせて、コスパを取るのか、機能性を取るのか判断してください。

ミドルカットの登山靴おすすめ10選

【SCARPA】
マルモラーダプロHD(SC22115001390)

引用:楽天市場

2000m級のトレッキングから、アルプスの岩稜帯や縦走登山まで幅広く対応できるモデルです。

硬さが部分的に調整されたソールにより、重い荷物を背負った際の足元の安定性や、岩への立ちこみに優れます。

また、足を包み込むソックフィットXTにより、足と靴との擦れを抑えることで、靴擦れの軽減を期待できます。

サイズ

21.5cm~33.0cm

片足重量

630g(27cm)

アッパー

耐水スエード

ライニング

HDry

【SCARPA】
メスカリートトレックGTX(SC21014002390)

引用:楽天市場

アプローチシューズをベースにミドルカット化し、長時間の歩きやすさや、岩場での動きに定評のある登山靴です。

また、ビブラムソールとGORE-TEXを採用することで、長時間のトレイルに対応しています。

ソールがフラットになるよう設計されており、細かい岩場でも安定して立ち込めるのも特徴です。

サイズ

24.5cm~31.0cm

片足重量

660g(27cm)

アッパー

耐水スエード1.7~1.9mm

ライニング

Bluesign 認証GORE-TEX

【LA SPORTIVA】
TRANGO TRK GTX(31D)

引用:楽天市場

登山靴としての基本的な機能を持ちつつ、低山ハイクやライトトレッキングでの使用を想定している方におすすめのモデルです。

足首の可動域を拡張する3D-FlexやGORE-TEXといった機能を備え、足回りの快適さを確保しています。

一方、アッパーを耐摩耗性ファブリックに変更したことで、軽量化が図られているのも特徴です。

サイズ

24.3cm~30.3cm

片足重量

約600g

アッパー

耐摩耗性ファブリック

ライニング

GORE-TEX

【LA SPORTIVA】
ULTRA RAPTOR II Mid GTX(34B)

ローカットのトレランシューズのをミドルカットに変更し、砂利の侵入を防止したモデルです。

重量は約470gと一般的なミドルカット登山靴と比較すると軽量になっています。

一方、ローカットシューズと比較して、足首の可動域に制限が出る点に注意が必要です。

ちょっとした区間を走ったり、スピードハイクに向いている登山靴です。

サイズ

24.3cm~30.9cm

片足重量

約470g

アッパー

高耐久性メッシュ+マイクロファイバー

ライニング

GORE-TEX

【ZAMBERLAN】
サラテ 5.13 GT RR(1120181)

引用:楽天市場

片足重量が440gと非常に軽量である点が大きなメリットです。

また、足首部分は伸縮性のあるマイクロファイバー素材で、足首の可動範囲を確保しながら、砂や砂利の侵入を防げます。

ソールが薄く重たい荷物を背負った登山には不向きですが、スピードハイクやトレランで山を駆け抜けたい方は検討してみて下さい。

サイズ

24.0cm~29.0cm

片足重量

約440g(26.0cm)

アッパー

マイクロファイバー、ハイドロブロック・スエードレザー(1.8~2.0mm)

ライニング

GORE-TEX エクステンデッドコンフォート

【LOWA】
RENEGADE X GT MID(L510807)

引用:楽天市場

初めて登山に挑戦する方や、富士山に登ってみたい方におすすめのモデルです。

ビブラムソールやGORE-TEXといった基本的な機能を備えながら、コスパ良く仕上げた登山靴となっています。

また、足を包むように配置されたサポートフレームにより、山道に慣れていない方の歩行をサポートしてくれます。

サイズ

25.2cm~28.1cm

片足重量

575g(26.5cm)

アッパー

シンセティックレザー、ヌバックレザー

ライニング

GORE-TEX

【CARAVAN】
C1_LIGHT MID(0010116)

引用:楽天市場

軽くてコスパの良いモデルを探している方におすすめです。

重量が約395gと非常に軽量で、価格も2万円を切っているのが大きなメリットです。

また、GORE-TEXにより防水透湿性も確保されています。

一方ソールが薄く、耐久性が高くない点に注意が必要です。

ライトハイクやフェスなどの野外活動で活躍するモデルとなっています。

サイズ

22.5cm~30.0cm

片足重量

約395g(26.0cm)

アッパー

ハニカムメッシュポリエステル/樹脂(トゥ+ヒール樹脂コーティング皮革補強)

ライニング

GORE-TEX

【VIVOBAREFOOT】
トラッカー II FG メンズ

引用:Amazon

軽量で足裏感覚に優れるトレッキングシューズです。

靴が二つ折り出来てしまうほどソールが柔らかく、足裏で地面を感じながら登れます。

また、グリップ力の高いファームグラウンドアウトソールにより、どんな地形でも捉えることが可能です。

ソールが非常に柔らかいため、重たい荷物を背負う登山には不向きである点に注意して下さい。

サイズ

25.2cm~28.5cm

片足重量

約450g

アッパー

WILD HIDEレザー

ライニング

シームシーリング加工、透湿メンブレンインナー

【MAMMUT】
Mercury IV Mid GTX Men(3030-04710)

引用:楽天市場

terracareレザーや3D Memo Foamにより、足へのフィット感や歩行時の快適性を確保する工夫が施されています。

GORE-TEX パフォーマンスコンフォートを採用しており、足元の防水透湿性も十分確保されています。

カラーバリエーションは黒、モースグリーン、ブラウンとなっており、派手すぎないのもポイントです。

サイズ

25.0cm~29.0cm

片足重量

498g(27.0cm)

アッパー

ヌバックレザー、terracareレザー

ライニング

GORE-TEX パフォーマンスコンフォート Footwear

【Arc’teryx】
アクルックス TR ゴアテックス(X000006281)

引用:楽天市場

ロングトレイル向きの登山靴を探している方におすすめのモデルです。

アッパーは縫い目のないSuperFabricとなっており、高い耐摩耗性と柔軟性、軽量さが特徴となっています。

また、ソールはビブラム メガグリップで、重たい荷物を背負っても、しっかりグリップしてくれます。

表、裏銀座の縦走や仙塩尾根など、長期縦走に向いた登山靴です。

サイズ

25.0cm~29.5cm

片足重量

約550g

アッパー

SuperFabric

ライニング

GORE-TEX

紹介アイテム一覧

ミドルカットの登山靴の購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。

SCARPA
マルモラーダプロHD(SC22115001390)
SCARPA
メスカリートトレックGTX(SC21014002390)
LA SPORTIVA
TRANGO TRK GTX(31D)
LA SPORTIVA
ULTRA RAPTOR II Mid GTX(34B)
ZAMBERLAN
サラテ 5.13 GT RR(1120181)
LOWA
RENEGADE X GT MID(L510807)
CARAVAN
C1_LIGHT MID(0010116)
VIVOBAREFOOT
トラッカー II FG メンズ
MAMMUT
Mercury IV Mid GTX Men(3030-04710)
Arc’teryx
アクルックス TR ゴアテックス(X000006281)